私たちは通常、朝起きて昼活動し夜眠るという、地球の自転周期に合った約24時間のリズムで生活しています。
生まれながらにこのリズムを刻む遺伝子(時計遺伝子)をもっています。
この約24時間のリズムを概日リズム、またはサーカディアンリズムといいます。
睡眠と覚醒のサイクルだけでなく、ホルモン分泌、血圧や体温調節など私たちの生理機能のほとんどはサーカディアンリズムを持ち、24時間のリズムで変動しています。
地球上のほぼすべての生物が体内時計を持ち、約24時間をカウントしています。
サーカディアンリズムは24時間より少し長く、毎日リセットしないと、少しずつ地球の自転周期との「ずれ」を生じてしまいます。
このずれを解消し日々のリズムを整えるために、体は朝の太陽の光で親時計(視交叉上核)をリセットし、新しいリズムを刻みます。
窓のない部屋に閉じこもって生活を続けると、やがて体内時計の時刻は地球の昼夜と逆転してしまうことにもなります。
朝起きてある程度明るい光を浴びることが重要で、曇りの日の照度でも十分です。
朝起きたらカーテンを開けて光を取り入れましょう。
体内時計が乱れると、血圧は日内変動が乱れて夜間の血圧が通常より高くなると(夜間高血圧)、心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中)のリスクが高くなることが知られています。
それに加え、全身の各臓器に不調を引き起こし、不眠だけでなく、がん、感染症、心臓血管系疾患、代謝疾患や精神疾患など、あらゆる病気の引き金となりえます。
夜型生活の方も少し早く起きて、夕日で構わないので日光を浴びて、サーカディアンリズムを整えましょう😊