自律神経とは
身体の内臓や内分泌系の働きを調整する神経です。
自律神経は、交感神経と副交感神経の2系統からなります。
交感神経
闘う、逃げる、緊張するなど活発に活動する際にはたらきます。
具体的な身体反応は、心臓の心拍数を上げ、呼吸数を上げ、眼の瞳孔を拡大、気管支を拡張させ,皮膚の汗腺から発汗させ、消化管のはたらきを抑制させます。
エネルギーを短時間で大量に使用する準備をするために、全身に酸素や栄養が回るよう、各器官が交感神経によって早急に反応します。
副交感神経
食事中や睡眠中など休息時にはたらきます。
心臓の心拍数をゆっくりさせ、呼吸数を落ち着かせ、眼の瞳孔を縮小、気管支を収縮させ、消化管のはたらきを促進させます。
休息時にはエネルギーを無駄に使用せず、緊急時に備えて栄養を吸収して体にためるように、各器官は副交感神経によって反応します。
交感神経と副交感神経のバランスが崩れる原因と症状
バランスが崩れる原因として、不規則な生活によって自律神経が興奮し続けたり、ストレスによる刺激、更年期におけるホルモンの乱れ、先天的要因などが挙げられます。
全身的症状としてだるい、眠れない、疲れがとれないなど、器官的症状として頭痛、動機や息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、下痢や便秘、冷えなど多岐にわたります。
精神的症状として、情緒不安定、イライラや不安感、うつなどの症状が現れることもあります。
対策
1. ストレスマネジメント
ストレスマネジメントには、瞑想、筋弛緩によるリラクゼーション、自律訓練、ストレス免疫訓練、動作法などがあります。
2. 生活習慣の改善
(1) 規則的な睡眠
規則的な睡眠をとるには、規則正しい生活を送ることが必要です。
そして、運動習慣を持つ、寝る2~3時間前の入浴、15分程度の昼寝、適切な室内温度と湿度や光や音の環境調整、快適な寝具選択などを整えていきましょう。
(2) 規則的な食事
朝食はしっかりとって、日中に活動するためのエネルギーを補給しましょう。寝る前に食事をとると消化活動で睡眠が妨げられるので控えて、規則正しい食生活を送りましょう。
寝る前のカフェイン摂取や喫煙は覚醒作用があり、アルコール摂取は眠りが浅くなるのでお勧めできません。
やはり基本が大事です!
これを機に生活習慣などを見つめなおしてみてはいかがでしょうか!✨